現金輸送車の警備とは?装備や仕事内容の特徴をわかりやすく解説

警備員
監修者
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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金融機関や商業施設などから大量の現金や貴重品を安全に運ぶ「現金輸送車」。その警備を担う業務は、警備職の中でも特に緊張感が求められ、装備や行動にも専門性が必要です。この記事では、現金輸送車の警備とはどのような仕事なのか、業務内容や装備の特徴、安全確保のための仕組みについて詳しく解説します。

現金輸送車の警備とは?目的と仕事内容の全体像を把握しよう

現金輸送車の警備は、警備業法における「3号警備」に分類される業務で、主に現金や有価証券、貴金属などを安全に輸送するための任務を担います。

項目内容
主な任務金融機関、店舗、ATMなどから現金や貴重品を回収・配達
警備形態基本的に2人以上でチームを組み、警備車両で行動
対象物現金、有価証券、貴金属、機密書類など
配送先銀行、コンビニ、スーパー、公共施設など
目的強盗・盗難・紛失などのリスクから貴重品を守ること

計画的かつ安全性を重視した業務のため、事前の打ち合わせやマニュアルに沿った行動が徹底されます。


現金輸送車の装備とは?安全確保のための特殊装備を紹介

現金輸送業務では、犯罪やトラブルに備えるために、車両・装備ともに一般的な配送とは異なる特徴があります。

装備解説
現金輸送車(装甲車)防弾・防刃仕様の特別な車両で、外部からの攻撃に備えている
無線通信機器本部との連携や緊急通報用に装備されている
防刃ベスト身体への攻撃を防ぐための装備で、輸送時に常時着用することが多い
携帯型金庫・バッグ鍵付きの専用容器を使って、現金を厳重に管理する
警棒・手錠正当な範囲で使用される護身用の装備(必要な資格保有者に限る)

これらの装備は「守るために必要な備え」として、日々点検・管理が徹底されています。


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現金輸送の仕事の特徴とは?警備員としての働き方と求められる能力

現金輸送警備は、体力よりも精神的な集中力や緻密な行動が求められる仕事です。

特徴解説
チームワーク重視基本的に複数人で動き、役割分担が明確にされている
時間厳守が絶対配送スケジュールに遅れが出ないよう、常に時間管理を徹底
外部との接触が少ない顧客対応は限定的で、基本的には警備に集中できる環境
緊張感のある現場多額の現金を扱うため、常に防犯意識を高く持つ必要がある
書類管理も業務の一部搬出入記録、点検表などを正確に記録・報告する義務がある

トラブル対応力や判断力も問われるため、冷静な行動ができる人に向いている業務といえます。


まとめ

現金輸送車の警備は、他の警備業務と比べて高い緊張感と責任が伴う仕事です。チームでの連携、安全装備の使用、正確な判断が求められる一方で、日々の任務を確実にこなすことで、大きな信頼とやりがいを感じられる職種でもあります。警備員としてスキルアップを目指すなら、現金輸送の仕事は大きなステップとなるでしょう。