海外のスマートロックは日本で使える?

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監修者
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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海外製のスマートロックはデザイン性や機能面で魅力的な製品が多く、日本国内でも購入を検討する人が増えています。しかし、すべての海外製スマートロックが日本で問題なく使えるわけではありません。通信方式やドア規格、電源仕様などの違いによっては、設置や利用に制限が出る場合があります。この記事では、海外のスマートロックを日本で使う際の注意点や選び方を解説します。

海外製スマートロックの特徴

海外製スマートロックは、機能面やデザインで国内製品とは異なる特徴を持っています。

特徴解説
高いデザイン性スタイリッシュでインテリア性の高いモデルが多い
多機能顔認証、遠隔解錠、ゲストキー管理など先進的な機能
豊富な種類指紋認証型やカードキー型、アプリ連動型など幅広いラインナップ
価格帯の幅広さ高機能モデルは高価格だが、低価格モデルも多く選択肢が豊富

魅力的な機能が多い一方で、日本での利用にあたっては確認すべき点がいくつかあります。


日本で使う際の主な課題

海外製スマートロックを日本で使う際には、以下のような課題があります。

課題内容
ドア規格の違い海外製は日本の引き戸や片開きドアに対応していない場合がある
錠前規格の非対応日本独自のシリンダーや錠前に合わないケースがある
通信方式の違いBluetoothやWi-Fiの周波数が日本の規格に適合しないことがある
電源仕様海外の電圧・プラグ規格に合わせた製品は日本でそのまま使えない
アプリや言語の対応アプリが日本語に対応していない場合や、日本国内でサービスが利用できない場合がある

これらの課題をクリアできないと、設置や運用に支障が出ます。


日本で使えるかを確認するポイント

購入前には、以下の点を必ず確認しましょう。

確認項目解説
ドアサイズ・形状製品の対応ドアタイプが自宅のドアに合うかを確認
錠前の互換性日本の代表的な錠前規格(MIWA、GOALなど)に対応しているか
通信規格BluetoothやWi-Fiが日本の技術基準適合証明(技適)を取得しているか
電源供給方法乾電池式やUSB充電式なら日本でも使用しやすい
アプリの対応言語日本語対応や国内サービスのサポートがあるか
保証・修理体制国内代理店やサポート窓口があるかどうか

特に「技適マーク」がない製品は、日本国内での無線利用が法律で禁止されているため注意が必要です。


導入前に考慮すべき点

海外製スマートロックを導入する際には、設置や運用面でも注意が必要です。

注意点解説
設置工事の可否日本の工務店や鍵業者が対応可能か事前に確認
セキュリティ面海外サーバーを経由するアプリは情報管理体制を確認
部品交換の容易さ故障時に部品が入手可能かどうか
法律・規制電波法や建築基準法に違反しないか確認
維持費用アプリやクラウドサービスに月額料金がかかる場合がある

長く使うためには、初期の機能だけでなく、メンテナンスやサポートの継続性も重要です。


日本で利用できる海外製スマートロックの選び方

選び方のポイント解説
国内代理店経由で購入技適取得済みでサポートも受けられる
ドア互換性の明記日本仕様に対応と明記されているモデルを選ぶ
オフライン解錠機能付きネット障害時にも鍵を開けられるモデルが安心
アプリのアップデート頻度セキュリティ対策が定期的に行われているか確認
レビュー確認日本国内ユーザーのレビューで実際の使用感をチェック

海外製品でも、日本市場を意識して設計されたモデルなら安心して導入できます。


まとめ

海外製スマートロックは機能やデザインが魅力的ですが、日本で利用するにはドア規格や通信方式、法律への適合など、複数の条件を満たす必要があります。購入前に互換性やサポート体制をしっかり確認すれば、安心して便利なスマートロック生活を楽しむことができます。