空き巣の下見に使われる車の特徴は?見抜き方とは?

防犯
監修者
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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空き巣は突発的に犯行に及ぶことは少なく、あらかじめ周辺の下見を行って計画的にターゲットを選ぶことが多いとされています。その際に使われるのが、目立ちにくく、長時間駐車が可能な車です。この記事では、空き巣の下見に使われる車の特徴や、見抜くための視点、対策についてわかりやすく解説します。

空き巣が下見をする理由とは?計画犯罪の第一歩

空き巣の多くは、偶発的に住宅に侵入するのではなく、下見を通じてターゲットを絞っています。
彼らが事前に行う下見の目的は主に次の3点です。

下見の目的内容
留守時間の確認住人が不在になる時間帯を把握し、侵入しやすいタイミングを狙う
防犯対策の有無セキュリティカメラやセンサーライトの有無、犬の飼育状況などを確認
侵入口の特定死角になる窓、開けやすいドア、フェンスの低さなどを細かくチェックする

このように、下見は犯罪の準備段階であり、地域全体の警戒が犯罪抑止につながる重要なポイントです。


空き巣の下見に使われる車の特徴とは?外見と行動に注目

空き巣が下見に使う車には、目立たず記憶に残りにくいという特徴があります。
具体的には以下のような車が疑われる傾向にあります。

特徴的な点解説
長時間駐車している特定の住宅近くや死角の道路に数時間停まって動かない車両
他府県ナンバー地域に縁のない遠方のナンバープレートであることが多い
車内に人がいる停車しているのにエンジンをかけたまま、誰かが乗って周囲を観察している
作業車を装っている脚立や工具を積んで工事関係者を装っているが、実際には作業をしていない
ガラスにスモーク外から車内が見えにくく、不審な行動を隠しやすい車両
車体が傷だらけ外観が汚れていたり、古びていたりして注意を引かれにくい

こうした車両が近所に現れた場合には、慎重に観察し、行動パターンを見極めることが大切です。


下見車両を見抜くポイントとは?見落としがちな動きに注意

空き巣が実際に下見を行っている際には、特有の行動パターンがあります。
以下のような行動が見られる場合は、不審車両の可能性を疑いましょう。

観察すべき行動内容
同じ場所を何度も通るあらゆる角度から住宅の様子を確認するために、1日に数回、日を変えても現れる
カメラやスマホで撮影家の写真を撮っていたり、窓の隙間をズームで撮影していることがある
地図やメモを見ている計画的にルートや住宅の情報を整理している様子が見られる
路上駐車が多いコインパーキングを使わず、わざと死角となる場所に路上駐車して周囲を見張っている

これらの行動は、一見すると不自然ではないように見えますが、複数の要素が重なる場合には警戒が必要です。


不審車両を見つけたらどうする?冷静な対応と記録が重要

不審な車を見つけた際には、慌てず慎重に対応しましょう。間違っても自ら詰め寄ったり、撮影でトラブルを招かないよう注意が必要です。

対応方法ポイント
車種・ナンバーを記録メモ帳やスマホに車両の特徴やナンバー、停車時間、場所などを記録
撮影は慎重に遠くからナンバーや車両の外観をさりげなく撮影。人物の顔はトラブル防止のため避けること
ご近所と情報共有近所の人に同様の目撃がないかを確認し、共通認識として注意を促す
警察へ通報明らかに不審と感じた場合は、近くの交番や警察署へ相談。記録を見せるとスムーズに伝わる

重要なのは、無理に行動せず、地域と連携しながら防犯意識を高めることです。


まとめ

空き巣被害を防ぐには、下見段階での察知が非常に効果的です。特徴的な車両の外見や行動パターンを知っておくことで、日常の中に潜むリスクに気づく力が養われます。

一人ひとりが「おかしい」と感じたら情報を共有し、地域全体での防犯対策につなげましょう。
空き巣は、見られていると感じるだけで犯行を諦めることがあるため、日常的な警戒が何よりの防御策です。