「空き巣は夜に起きるのでは?」とイメージする方も多いかもしれませんが、実は多くの侵入盗は日中もしくは夕方に多発しています。本記事では、警察や防犯専門機関の統計をもとに、空き巣や忍び込み、居空きなど侵入犯罪の多い時間帯を整理し、時間帯ごとの傾向と対策をわかりやすく解説します。どの時間でも油断できない防犯意識への第一歩として、ぜひご活用ください。
侵入盗はどの時間帯が多い?
警察庁のデータによると、侵入盗(空き巣・忍び込み・居空き等)の発生件数には以下のような時間帯別の傾向があります。統計によれば、侵入盗の件数は朝から夕方にかけてが多く、特定の時間帯に集中しています。
犯行形態 | 多い時間帯 |
---|---|
空き巣 | 午前8時~午後8時(特に10時~12時) |
忍び込み | 夜間~早朝(午後10時~午前6時) |
居空き | 午前8時~午後10時(12~14時がピーク) |
- 空き巣:主に住人が外出する日中の時間帯に発生が集中。特に午前10〜正午にピークを迎える傾向が強い。
- 忍び込み:住人が就寝している夜間から早朝にかけて進入を図る手口。発生数は少ないが、危険性は高い。
- 居空き:住人が在宅中に隙をついて短時間で侵入。昼間から夕方にかけて、特に正午〜14時ごろに頻度が高まる。
海外のデータでも、強盗が最も多く発生するのは10時~15時など日中の時間帯に集中しているという指摘があり、共通した傾向といえます。
なぜその時間帯に狙われやすいのか?
これらの時間帯に侵入盗が集中する背景には、次のような理由が考えられます。
- 日中の外出が多い:買い物や通院、通学などで留守となる家庭が多く、狙いやすいため。
- 警戒が緩みがち:外から帰宅してすぐは施錠を忘れるなど、防犯意識が緩むケースが増える傾向。
- 薄暮時の隙:日が落ちかける夕方は家人の帰宅や夕食準備などで注意が散漫になりやすい。
- 夜間狙いのリスク:就寝中の侵入は見つかるリスクが増すため、計画的な犯行は避けられる傾向にある。
一日を通じた侵入盗の時間帯別リスク
以下に簡易的に一日を通しての侵入リスクを表にまとめます。
時間帯 | 侵入盗リスク | 備考 |
---|---|---|
6時〜8時 | 低~中 | 朝の外出が始まる時間帯 |
8時〜10時 | 中~高 | 留守を狙いやすい時間帯 |
10時〜12時(昼前) | 非常に高 | 被害件数のピーク |
12時〜14時(昼過ぎ) | 高 | 居空きが多発する時間帯 |
14時〜16時 | 中~高 | 一時帰宅や留守の間時間帯 |
16時〜18時 | 高 | 夕方の対応が追われ防犯が緩む時間 |
18時〜22時 | 中 | 在宅率が高いため、空き巣は少なめ |
22時〜翌6時 | 低 | 忍び込みはあるが件数は少ない |
油断できない時間帯とは?
警察の統計からもわかるように、 空き巣・居空き・忍び込みはいずれも被害件数が一定数発生しており、時間帯にかかわらず常に侵入のリスクがあることが前提です。どの時間帯であっても、鍵のかけ忘れや不審者への不用意な対応は避けるべきです。
まとめ
空き巣を狙う侵入盗には、明確な時間帯傾向がありますが、どの時間帯でもリスクは存在します。特に以下の時間帯は注意が必要です。
- 午前10〜12時:空き巣の最大の発生ピーク
- 昼12〜14時:居空きが多い時間帯
- 夕方16〜18時:一時不在や注意散漫によるリスク増
ただし、夜間の忍び込みも決して油断できません。常日頃の施錠徹底、センサーライトや防犯カメラの設置、帰宅が遅れる際の対策など、「いつでも対策」を意識することが重要です。
安心・安全な暮らしを守るために、防犯意識を高く持ち続けましょう。