盗聴器が仕掛けられたコンセントの見分け方とは?

防犯
監修者
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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自宅やオフィスのコンセントに違和感を覚えたことはありませんか?実は、盗聴器がコンセント型に偽装されるケースが増えています。見た目は普通のコンセントでも、内部にマイクや通信機能が仕込まれていることがあるのです。知らないうちに会話が盗み取られている可能性も。本記事では、盗聴器が仕掛けられたコンセントの特徴や見分け方、怪しいと感じたときの対応方法までを詳しく解説します。

なぜコンセント型の盗聴器が増えているのか?

電源の確保と違和感のなさが最大の利点

盗聴器の中でも、特に「コンセント型」が多く使われているのには理由があります。

特徴解説
常時給電可能電池交換の必要がなく、長期間の使用が可能
見た目が自然他の電気機器と同化しやすく、発見されにくい
設置が容易既存のコンセントに差すだけで設置できるものもある
録音・発信型両対応音声を記録するタイプとリアルタイム送信型の両方が存在

そのため、プロの探偵や悪質な加害者が「仕掛けやすい」「バレにくい」盗聴手段として選んでいるのが現状です。


盗聴器が仕掛けられたコンセントの主な特徴

小さな違和感を見逃さないことが重要

盗聴器が仕込まれたコンセントには、いくつかの共通する特徴があります。以下のような点をチェックしましょう。

見分け方のポイント詳細
コンセントが増えている以前なかった場所に増設されていないか確認
差込口の奥が不自然に黒いマイクが内蔵されている場合、黒く見えることがある
異常に軽い・重い内部に機械が詰まっている場合、重さに違和感が出る
通電しない機器がある電源タップとして見せかけていても、通電しないことがある
不自然な隙間があるフタの合わせ目や接着部分が粗いことがある

特に賃貸物件や来客の多い場所では、設置されたことに気づかないケースが多いため、定期的なチェックが有効です。


盗聴器付きコンセントのよくあるタイプとは?

市販製品に紛れた模倣品も多数存在

盗聴器の機能を持つコンセント型製品には、以下のような種類があります。

  • 録音タイプ
    → 数日〜数週間分の音声を内蔵メモリに保存
  • 無線送信タイプ
    → 会話をリアルタイムで送信(通信可能な範囲は数百メートル程度)
  • SIMカード内蔵タイプ
    → 携帯電話回線で遠方からの盗聴が可能
  • USB付きコンセント風
    → スマホ充電器に偽装し、利用中に会話を盗聴

見た目はごく普通の電源タップやACアダプタに見えるため、気づきにくい点が厄介です。


盗聴器が仕掛けられやすい状況とは?

「誰でも入れる」「気を抜いた」タイミングが危ない

どんな場所でも盗聴リスクはゼロではありませんが、特に以下のような状況では注意が必要です。

  • 引っ越し直後(前の住人・業者が設置していたケース)
  • ハウスクリーニング後
  • リフォーム・修理業者が出入りした後
  • 元交際相手・トラブル相手との接点があった直後
  • ストーカーや悪質な取引相手がいる場合

「知らない人が出入りしたあと」は、一度家全体をチェックする習慣をつけることが安心につながります。


盗聴器が疑われるときの対応方法

自分で判断せず、専門業者への相談を

もし「このコンセント怪しい」と思ったときには、次のような行動をとるのが適切です。

  • 無理に分解しない(証拠破壊や通報されるリスクあり)
  • 電源を抜いて様子を見る
  • 他にも怪しい機器がないか確認する
  • 電波探知機で調べる(市販品もあり)
  • 専門の調査業者へ相談する

調査業者は専用機器を使って微弱な電波や不自然なノイズを探知するため、確実な調査が可能です。


まとめ

盗聴器は、私たちのすぐそばに忍び込んでくる時代です。特にコンセント型は、見た目に違和感が少なく、長期間設置されても気づかれにくいのが特徴です。

しかし、異常な数のコンセント、通電しないタップ、違和感のある外見といった兆候は、「何かがおかしい」と感じる手がかりになります。盗聴に気づいたとき、冷静に対処することが自分や家族のプライバシーを守る第一歩です。

普段見慣れた場所だからこそ、少しの違和感を見逃さない意識を持ちましょう。