マルウェアの種類は?特徴についても解説

ウイルス対策
監修者
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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サイバー攻撃が高度化する中、コンピュータやネットワークに被害をもたらす「マルウェア」の脅威が深刻化しています。一口にマルウェアといっても、その種類や挙動はさまざまで、それぞれ異なるリスクを持っています。本記事では、代表的なマルウェアの種類とその特徴について解説し、被害を未然に防ぐための基礎知識を提供します。

マルウェアとは?その基本的な意味

マルウェアとは、「Malicious Software(悪意あるソフトウェア)」の略で、情報の盗難・破壊・乗っ取りなどを目的に作られたプログラムの総称です。単体で悪さをするものから、他のウイルスを呼び込む役割を持つものまで、種類は多岐にわたります。

用語説明
マルウェア悪意のあるプログラム全般を指す言葉
ウイルス他のファイルに寄生し、自己複製・拡散する
ワームネットワーク経由で自動拡散するプログラム
トロイの木馬無害に見せかけて裏で悪意ある動作を行うもの

マルウェアの脅威は、個人の端末だけでなく、企業の情報資産全体にも及ぶため、正しい知識と対策が重要です。


代表的なマルウェアの種類と特徴

マルウェアにはさまざまなタイプがあり、それぞれ異なる特徴と攻撃目的を持っています。ここでは、特に注意すべき主要なマルウェアを紹介します。

ウイルス

ウイルスは、他のファイルに寄生して感染を拡大するマルウェアです。感染ファイルを実行することで活動を開始し、PC内のファイルやシステムを破壊したり、他のファイルに感染を広げたりします。

ワーム

ワームは、自己複製機能を持ち、ネットワークを通じて感染を広げます。ファイルを介さず拡散できるため、短時間で多数の端末に被害が及ぶ恐れがあります。


より巧妙なマルウェアたち

技術の進化とともに、マルウェアの手口もますます巧妙化しています。以下のマルウェアは特に企業を標的とする傾向が強く、注意が必要です。

マルウェア名特徴
トロイの木馬正常なソフトを装いながら裏で不正行為を行う
ランサムウェアPC内のデータを暗号化し、解除のために金銭を要求する
キーロガーキーボードの入力を記録し、IDやパスワードを盗む
スパイウェアユーザーの行動を監視し、情報を外部に送信する

とくにランサムウェアの被害は、業務停止や高額な支払い要求など、大きな社会的問題になっています。


感染を防ぐための基本対策

マルウェアから自分のPCや社内ネットワークを守るためには、日常的な対策が何よりも重要です。

・不審なメールや添付ファイルは開かない
・信頼できるセキュリティソフトを常に最新状態に保つ

また、組織単位でのセキュリティ教育や、定期的なソフトウェアの更新も非常に効果的です。

対策項目内容
OS・ソフトの更新脆弱性を突かれないよう常に最新版に保つ
バックアップの実施万が一の感染に備え、重要データを定期保存しておく

一つ一つの基本動作を怠らないことが、最大の予防策になります。


まとめ

マルウェアは種類によって攻撃の手法も目的も異なりますが、どれも情報漏洩や業務妨害といった深刻な被害を引き起こす可能性があります。ウイルス、ワーム、トロイの木馬、ランサムウェアなど、それぞれの特徴を知り、早期発見と対応に役立てましょう。常にセキュリティ意識を持ち、日頃の予防を徹底することが、自分自身と組織を守る第一歩です。