ランクルの盗難防止対策とは?注意点も解説

防犯
監修者
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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世界中で人気を集めるトヨタのランドクルーザー(ランクル)は、日本国内でも高級SUVとして注目される一方で、盗難被害の多い車種でもあります。本記事では、ランクルが狙われやすい理由や、効果的な盗難防止対策、注意すべきポイントについて詳しく解説します。大切な愛車を守るために、今すぐできる対策を確認しましょう。

ランクルが盗難されやすい理由とは

ランドクルーザーは、堅牢なつくりと走行性能に加え、海外でも高い需要を誇る人気車種です。そのため、盗難車の転売市場で高値がつきやすく、組織的な窃盗団の標的になりやすいのが実情です。

ランクルが狙われる主な理由内容
海外需要の高さアジア・中東・アフリカでの人気が非常に高い
リセールバリューが高い中古車市場での価値が高く、年式が古くても高額で売却可能
防犯意識が薄いケースがある高価な車でも盗難対策をしていない所有者が少なくない
キーレス車両が主流となっている現状最新モデルほどスマートキーやCAN通信による盗難リスクが増加している

特に、2021年以降の新型300系は電子化が進んでおり、専門知識を持つ犯人に狙われやすくなっています。


ランクル盗難の主な手口とは

ランクルの盗難には、近年急増している「電子的手口」が使われることが多いです。以下に代表的な盗難手法をまとめました。

盗難手口名手口の内容
リレーアタックキーの電波を中継して車両を解錠・始動させる手口
CANインベーダー車の配線(CAN通信)に直接アクセスし、制御システムを突破する高度な手法
コードグラバースマートキーのID信号をコピーし、偽キーで始動させる方法
ピッキング古いモデルに対し、物理的に鍵を壊して侵入・始動させる従来の方法

特にリレーアタックやCANインベーダーは短時間で車を奪われるため、徹底した防犯対策が求められます


有効なランクル盗難防止対策一覧

ランクルの盗難を防ぐには、複数の防犯対策を組み合わせて使用することが効果的です。以下のような対策が推奨されます。

防犯対策効果の概要
スマートキーの電波遮断キーケース(電波遮断ポーチ)を使用してリレーアタックを防止
ステアリングロックハンドルにロックバーを装着して物理的な盗難を抑止
OBDガード診断コネクターからの不正アクセスを物理的に遮断
イモビライザー強化純正イモビ機能に加え、社外製のセキュリティユニットで補強
セキュリティアラーム車両への衝撃や侵入時に警告音で周囲へ知らせる
GPS追跡装置の設置万が一盗難された場合に車両の位置を追跡・発見しやすくなる

上記をすべて導入する必要はありませんが、複数組み合わせて「二重・三重の防衛」を構築することが重要です。


駐車場所・習慣による防犯意識の向上

防犯装備だけでなく、日常的な駐車環境や管理習慣も盗難リスクに大きく影響します。以下のようなポイントを見直してみましょう。

管理ポイント推奨される行動例
駐車場所の選定自宅ではシャッター付き車庫や監視カメラ付き駐車場を使用
夜間の照明環境明るく人通りの多い場所に停める
鍵の保管場所スマートキーは玄関近くではなく、電波を遮断するケースで保管
車両の習慣管理鍵の閉め忘れやエンジンをかけたままの離席を絶対に避ける

また、SNSなどでナンバープレートや駐車位置を投稿することも、盗難の標的になるリスクがあるため注意が必要です。


盗難保険や対策費用の検討も重要

完全な盗難対策は存在しない以上、万が一に備える「保険加入」も現実的な選択です。

対策項目内容
自動車保険の補償範囲車両保険に盗難補償が含まれているか確認(特約の場合もある)
盗難対策費用の目安高性能なセキュリティ装備は5万〜15万円程度が一般的
専門業者の相談カスタムセキュリティやアラームは専門ショップに相談が安心

「大切な車だからこそ、数万円の投資で数百万円の資産を守る」という意識が必要です。


まとめ

ランクルは高性能・高価値ゆえに、常に盗難リスクと隣り合わせの車種です。しかし、電子的・物理的な対策を複合的に施すことで、被害を防ぐことは十分可能です。

スマートキーの電波遮断やステアリングロックといったシンプルな手段から、GPS追跡やOBD防御など高度な対策まで、状況に応じた工夫が求められます。

「狙われにくい車」にすることが、もっとも重要な防犯対策であることを忘れずに、ランクルライフを安全に楽しんでいきましょう。