防犯カメラのコンセントを抜かれたら録画は消える?

防犯
監修者
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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「防犯カメラの電源を抜かれたら、記録はすべて消えてしまうのか?」という疑問を持つ方は少なくありません。特に、店舗や施設の防犯対策を任されている立場の方にとっては、重大な不安材料になります。この記事では、電源が遮断された場合に録画データがどうなるのか、消えるケースと残るケース、対策方法について詳しく解説します。

電源が切れると録画データはどうなる?

防犯カメラの電源が切れると、基本的に「それ以降の録画はされません」が、それ以前の録画データが消えるかどうかはシステムの構成によって異なります。

状況録画データへの影響
通常の録画中に電源断直前までの映像はHDDやSDカードに保存されていれば残る
書き込み中に電源断一部のファイルが破損する可能性あり
クラウド保存中の場合インターネット経由で保存されているため消えることはない

多くの現代の防犯カメラは、SDカードやHDDに録画データを逐次保存しており、コンセントを抜かれてもそれ以前の録画が消えることはほとんどありません。


録画データが消えるケースとその理由

例外的に録画データが消失してしまうケースも存在します。主な原因と対策を以下にまとめました。

消失の原因説明
保存先が未設定または誤設定保存先を間違えて設定していると記録そのものが残っていないことがある
電源断と同時に記録装置も破損停電時の電圧変動などでHDDが破損するとデータが読めなくなる
ファイルの書き込み中に中断された一部の録画データが破損し再生できなくなる可能性がある
バッテリーやUPS未導入一時的な電源バックアップがないと、不測の事態で保護が間に合わない

これらの問題を避けるためにも、正しい設置とバックアップ体制が不可欠です。


電源遮断対策として有効な方法とは?

防犯カメラの電源が切られても、重要な映像を守るためには事前の備えが重要です。

対策内容解説
無停電電源装置(UPS)の設置停電時やコンセント抜きによる電源断でも、一定時間稼働を維持できる
クラウド録画の併用カメラからリアルタイムでインターネット上に録画データを保存できる
カメラ本体にSDカード搭載ネットワークやレコーダーが切れても、本体内に録画を続けることができる
異常時通知機能の活用電源喪失時にスマホ通知が届くように設定することで即時対応が可能になる

これらの対策を取ることで、「記録を失わない防犯体制」を構築することが可能です。


コンセントを抜かれるリスクを回避するには?

物理的に電源を遮断されるリスクに対しては、アクセス制限や設置環境の工夫が効果的です。

方法詳細説明
カメラと電源部を高所に設置簡単に手が届かない場所に設置することで、いたずらや抜去を防止できる
電源ケーブルの隠蔽配線をモールや壁中に通すことで、コンセントの場所を分かりにくくする
録画装置を別室に設置本体やレコーダーを人目につかない場所に置くことで破損・遮断リスクを軽減
モーション検知録画と連携誰かが近づいた瞬間に録画を開始し、録画逃れの行動を可視化できる

物理的な防御策は、心理的な抑止力としても機能します。


まとめ

防犯カメラのコンセントが抜かれた場合、録画データが完全に消えることは基本的にありません。ただし、設置方法や機材構成によってはデータの一部が破損したり、録画が停止したまま気づかないといったリスクもあります。

そのため、UPSやクラウド録画などの多層的な録画対策を施し、加えて物理的な抜去対策や通知機能を組み合わせることで、より安心なセキュリティ環境を構築することが可能です。

防犯対策は「万が一」を想定することが大切です。今一度、設置環境や設定内容を見直してみましょう。