在宅中に押し込み?対策はある?

防犯
監修者
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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家にいるときこそ油断してしまいがちですが、実は「在宅中の押し込み被害」は年々増加傾向にあります。玄関や窓を開けた瞬間を狙われるケースも多く、短時間のスキを突かれることもあります。本記事では、在宅時に起こりうる押し込み被害の手口と、事前にできる現実的な防犯対策について詳しく解説します。

在宅中でも押し込み被害は起こる?その実態とは

押し込み被害とは、住人が在宅中に強引に家の中へ侵入され、金品や情報を奪われる犯罪のことです。泥棒と違い、住人と対峙する可能性が高いため、非常に危険性の高い手口です。

特徴内容
ターゲットとなる家庭一人暮らしの高齢者、共働きで子どものみが在宅中の家などが狙われやすい
侵入のタイミングインターホン応対や宅配受取、窓の開放中など、人の気が緩んだ瞬間
手口「宅配業者を装う」「トラブルのふりをする」など偽装型が多い
目的現金・貴金属の窃取、キャッシュカードや個人情報の奪取

犯人は短時間で行動を終えることを前提としており、心理的にパニックを起こさせることで行動を制御する手口が用いられます。


押し込み犯が狙う時間帯やシチュエーション

在宅中でも押し込み被害が発生しやすい時間帯や行動パターンがあります。

タイミング・状況解説
午後〜夕方夕食準備や子どもの帰宅で玄関が開きやすい時間帯
早朝のゴミ出し時数分間、玄関が無施錠になるスキを突かれる
宅配便受け取り時ドアチェーンを外した瞬間に押し入る
窓の開放中在宅中でも通風のために開けた窓から侵入されるケースも多い
家族の不在時一人の時間を狙って計画的に接近してくることがある

日常のちょっとした行動の中にリスクが潜んでいるため、在宅だからといって気を緩めてはいけません。


在宅中でもできる押し込み対策とは?

押し込み被害を未然に防ぐためには、在宅中にこそ実行すべき防犯対策があります。

対策項目解説
ドアチェーンを必ず使う応対時でもチェーンを外さずに会話・確認することが重要
モニター付きインターホン設置顔を確認してからドアを開けることで不審者を遮断できる
宅配ボックスの利用対面受取の必要を減らすことで、接触のリスクを回避
防犯カメラの設置押し込みの証拠記録だけでなく、抑止力としても機能する
窓・玄関の施錠徹底たとえ短時間の外出や家事でも必ず施錠を確認する習慣を持つ
会話に注意する個人情報や家族構成を安易に話さないようにする

「確認してから開ける」「開けたら閉める」この基本動作が被害回避の鍵です。


高齢者や子どもがいる家庭の特別な対策

特に狙われやすい高齢者世帯や、子どもだけで留守番している家庭では、対策を一歩進めた備えが必要です。

家族構成別対策内容
高齢者がいる家庭定期的に見守り連絡を取り、防犯指導や緊急時の対応法を共有しておく
子どものみで留守番時「知らない人が来たら出ない」「ドアを開けない」など事前教育が重要
家族間のルール共有訪問者への対応やインターホン応答の方法を統一しておく
緊急ボタンや通報機能の設置スマホや固定電話からのワンタッチ通報で、万一の時の安全性を確保

対策の多くは「事前準備」と「ルール化」で実現できるものです。家庭内でしっかり話し合い、万全な備えを整えることが大切です。


まとめ

在宅中でも押し込み被害に遭うリスクは現実に存在し、「家にいるから安全」という思い込みが大きな落とし穴となります。ドアの開閉、インターホン応対、窓の管理など、日常の基本行動を見直すだけで防げる被害は多くあります。

防犯カメラやインターホン、宅配ボックスなどの設備と、家族での連携が合わさることで、押し込み対策は飛躍的に強化されます。 何かが起こってからでは遅いため、今すぐにできる対策から始めてみましょう。