家の鍵穴にイタズラが。警察に相談するなら防犯カメラの映像が必要?

防犯
監修者
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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「鍵が回らない」「異物が入っている気がする」など、家の鍵穴へのイタズラは意外と身近なトラブルです。被害を受けた際に警察に相談するべきか、そして防犯カメラの映像が必要かどうか迷う方も多いでしょう。本記事では、鍵穴へのイタズラの実態と、警察対応のポイント、防犯カメラの役割について詳しく解説します。

鍵穴へのイタズラとはどのような行為か?

鍵穴に対するイタズラとは、故意に鍵の機能を妨害するような行為を指し、場合によっては犯罪として扱われる可能性もあります。

イタズラの内容例詳細
接着剤や瞬間接着剤の注入鍵が物理的に回らなくなり、シリンダー全体が破損することがある
異物(針金・ゴミなど)の挿入解錠できず鍵の交換が必要となるケースが多い
鍵の破損・傷付け故意に工具などで鍵穴を傷つける行為
鍵の盗難やすり替え不正に鍵を持ち去る、勝手に他の鍵に差し替えるといった手口

こうした行為は一見イタズラに見えても、住居侵入や器物損壊などの重大な犯罪に発展するリスクがあります。


鍵穴イタズラに遭った場合、警察に相談すべきか?

鍵穴に異常を感じたら、すぐに警察へ連絡することが基本です。

状況推奨される行動
鍵が全く回らない・開かない不審者による妨害の可能性もあり、警察に通報し現場確認を依頼
異物が挿入されている場合証拠保全のため触れずにそのまま警察へ通報
明らかに破壊痕がある場合器物損壊として扱われる可能性が高く、警察の現場確認が必須
複数回繰り返されている場合常習性が疑われ、防犯対策と警察への相談が重要

被害届の提出まではいかなくても、交番に相談することでパトロール強化などの対応が受けられる場合もあります。


防犯カメラの映像は警察対応に有効か?

結論として、防犯カメラの映像は非常に有効です。警察にとっては、犯人特定・証拠保全の観点から大きな助けになります。

映像の活用場面具体的なメリット
犯人の特定顔や服装、車両ナンバーなどから身元が判明することがある
犯行時間の特定正確な被害時刻が分かれば、警察の捜査も効率的になる
被害届提出時の補強証拠映像があることで、被害の実在性や重大性がより明確になる
保険申請時の参考資料鍵の修理・交換費用を保険請求する場合にも有効な証拠となる

仮に映像に犯行が写っていなかったとしても、不審者の接近や不審車両の存在を証明できる点で意味があります。


防犯カメラがない場合はどうすれば良い?

カメラが設置されていない場合でも、警察へは相談可能です。ただし、証拠が少ない場合はその場での指導や見回りに留まることが多くなります。

ない場合の対応策補足
被害状況を写真で記録する異物や傷がある場合、スマートフォンで現状を撮影
被害の発生時間を記録しておく「何時に家を出て何時に戻ったか」など状況を詳しくメモする
近隣住民に声かけする同様の被害がないか確認し、地域全体での防犯意識を高める
防犯カメラの設置を検討する次回以降の被害防止と証拠確保のために、設置を早めに計画する

万が一を考えると、防犯カメラは設置しておくに越したことはありません。


鍵穴イタズラへの今後の予防策とは?

繰り返し狙われないためには、日常的な防犯対策の見直しが必要です。

予防策項目解説
防犯カメラの設置家の出入口周辺に設置することで、犯行の抑止力になる
鍵穴カバーの利用異物挿入などの妨害行為を防ぐ簡易なアイテムとして効果的
センサーライトの活用夜間の接近を照らし、犯人に心理的プレッシャーを与える
玄関の清掃と管理の徹底定期的に鍵穴や玄関周辺を清掃し、不審な形跡があればすぐに気づける体制を作る
ご近所付き合いの強化地域内での見守り体制が強化され、再発防止につながる

「犯人に狙われにくい家」を意識することが、被害の連鎖を断ち切る第一歩となります。


まとめ

家の鍵穴に異物が入っていたり、破損の痕跡があった場合は、早急に警察への相談と証拠の保全が重要です。防犯カメラの映像があることで、犯人特定や被害届の提出もスムーズになります。

万が一のためにも、事前の防犯対策をしっかり整え、「狙わせない・侵入させない」環境を構築することが何よりの防犯策です。身近な被害こそ、早めに対応して被害を最小限にとどめましょう。