面格子は意味がない?重要性とは?

防犯
監修者
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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「面格子は簡単に外される」「防犯効果が薄いのでは?」──そんな疑問を持つ方も少なくありません。しかし、実際には面格子は適切に設置されていれば、空き巣対策として非常に有効な設備です。本記事では、面格子が「意味がない」と言われる理由と、本当の防犯効果、設置時の注意点などを解説し、正しい知識と活用方法をお伝えします。

面格子が意味ないと言われる理由とは?誤解と実態

一部では「面格子は簡単に外される」といった意見があり、防犯性に疑問を持たれることもあります。
その理由には以下のような誤解や施工上の問題が挙げられます。

指摘内容実際の状況
外からネジを外せる外部から簡単に取り外せる仕様では確かに危険。だが、内側固定タイプや特殊ネジを使えば外せない
手すり代わりに使える頑丈すぎると足場になる危険があるが、形状や設置位置で防げる
古いタイプは効果が薄い昔の面格子は細く、破壊されやすいが、現代の製品は高強度かつデザインも改良されている
全窓に設置していない1箇所だけ対策しても、他が無防備だと意味が薄れるため、総合的な防犯対策が重要

つまり、「面格子が意味がない」のではなく、設置の仕方や製品選びに問題がある場合が多いというのが実態です。


面格子の防犯上の重要性とは?時間稼ぎと視覚的抑止が鍵

面格子の本質的な防犯効果は、「侵入に時間がかかる環境をつくること」にあります。

効果内容解説
物理的防御窓を割っても体が入らないため、侵入できない構造に
音や時間による抑止力無理に破壊しようとすれば大きな音が出る/工具が必要なため時間がかかる
視覚的威圧外から見ても防犯対策がされている家だと分かり、侵入を断念させやすい
他対策との併用効果補助錠や防犯ガラス、センサーライトとの組み合わせでさらに強固な防犯環境が実現可能

**空き巣の多くは「侵入に5分以上かかると諦める」**と言われており、
面格子はその「時間を稼ぐ防御線」として重要な役割を果たします。


防犯性の高い面格子とは?選び方と設置のポイント

防犯効果を発揮するには、面格子自体の品質や設置方法が非常に重要です。

選び方のポイント内容
内側固定タイプを選ぶ外から外せない構造にすることで、バールなどの工具による取り外しを防止できる
強度の高い素材ステンレスや高硬度アルミ合金製は破壊されにくく、長持ちする
格子の太さ・幅細い格子や間隔が広すぎるものは体が通り抜けられるリスクがある
溶接や一体型構造ビス止めよりも、破壊や分解が困難な溶接構造やフレーム一体型がおすすめ

また、格子デザインも縦型・横型・井桁型などあり、窓の種類や設置場所に応じた選定が必要です。


面格子はどこに設置すべき?効果的な活用方法とは

全ての窓に面格子を設置する必要はありませんが、空き巣に狙われやすいポイントは重点的に対策すべきです。

設置推奨箇所理由
トイレ・浴室の小窓人目につきにくく、換気のために開けがちで狙われやすい
勝手口や裏口近くの窓道路から見えにくく、施錠忘れや防犯意識が薄れやすい場所
掃き出し窓(1階)開口部が広く、侵入成功率が高い。面格子ではなく防犯ガラスの併用が効果的
隣家との隙間の窓死角になりやすく、音も届きにくい場所は狙われやすい

窓ごとのリスクに応じて、面格子・補助錠・ガラス強化などの使い分けが効果的な防犯につながります。


まとめ

面格子は「意味がない」という誤解を受けがちですが、正しく設置されていれば非常に高い防犯効果を発揮します。
その効果は、単に侵入を防ぐだけでなく、犯行の意思そのものを挫く心理的・視覚的抑止力にも及びます。

ポイントは、内側固定・強度の高い素材・適切な設置位置の3点です。
防犯は「侵入させない構造」と「犯行を諦めさせる環境」の両方が重要です。

大切な家族と財産を守るために、面格子の見直しや新設を含めた防犯対策をぜひ検討してみてください。