オートロックと電気錠の違いって?使用方法について解説

防犯
監修者
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

竹村 直浩をフォローする

近年、防犯意識の高まりとともに、住宅やオフィスに導入されるセキュリティ設備として注目されているのが「オートロック」と「電気錠」です。どちらも鍵を使わずに開閉できる便利な仕組みですが、仕組みや用途には明確な違いがあります。本記事では、それぞれの特徴や違い、使用方法についてわかりやすく解説します。

オートロックとは?集合住宅で広く使われるセキュリティシステム

オートロックとは、住人が外出すると自動的に施錠されるシステムです。主にマンションやアパートなど集合住宅で使われることが多く、来訪者を住人が遠隔で確認・解錠する機能も備えています。

項目内容
主な設置場所マンション、オフィスビルのエントランス
解錠方法暗証番号、カードキー、インターホン越しの遠隔操作
施錠の仕組みドアが閉まると自動で施錠される(人の操作は不要)
セキュリティ性一般的な鍵よりも高く、不審者の侵入リスクを大幅に低減できる

オートロックは「建物全体の入り口」に設置されることが多く、共用エリアを守る防犯対策として機能しています。


電気錠とは?個別の扉に取り付けられる電子ロック機構

電気錠は、電子的な制御により施錠・解錠を行う鍵です。一般家庭の玄関ドアやオフィスの個室など、個々の扉に設置されます。オートロックとは異なり、使用者が個別に鍵の開閉を操作する形になります。

項目内容
主な設置場所住宅の玄関、オフィスの室内ドア、重要書類室の出入口など
解錠方法カードキー、ICタグ、暗証番号、スマートフォンのアプリなどで操作
施錠の仕組み自動または手動(設定により選択可能)
セキュリティ性高機能モデルでは遠隔管理や入退室履歴の記録も可能

使用する鍵のタイプによって、利便性や管理方法が大きく異なるのも電気錠の特徴です。


オートロックと電気錠の違いを一覧で比較

両者の違いをより明確にするため、以下の表に比較をまとめました。

比較項目オートロック電気錠
設置場所主に共用エリアのエントランス個々の室内ドアや専用スペースの入口
操作方法自動施錠+遠隔解錠が主流ユーザーによる個別の解錠操作(カード、アプリなど)
防犯性第三者の侵入防止に効果大特定の人物しか出入りできない空間の管理に有効
主な利用者住人、管理人社員、家族、来訪者など設定に応じて可変
管理機能シンプルな入室制限が中心履歴管理、リモートロック、使用者のカスタマイズなどが可能

オートロックは建物単位のセキュリティ、電気錠は個別スペースのアクセス管理に適しています。


それぞれの使用方法と注意点とは?導入前に確認すべきこと

実際にオートロックや電気錠を導入する前には、使用方法やトラブル時の対応方法も理解しておきましょう。

ポイントオートロックの場合電気錠の場合
電源が切れた場合非常解錠キーや管理人による解錠で対応可能バッテリー切れ対策として非常用電源や物理キーを備える必要あり
鍵の紛失管理会社や大家への連絡で対応専用アプリや登録情報の変更で対応可能(物理キーなら交換が必要)
セキュリティレベル共用スペースの不審者侵入防止に最適特定スペースへのアクセス制御や情報資産の保護に効果的
導入コスト建物全体のシステムに連動するため比較的高額機器単体で導入できるモデルもあり、用途に応じたコスト調整が可能

どちらも便利でセキュリティ効果は高いですが、目的に応じた選定が最も重要です。


まとめ

オートロックと電気錠は、いずれも防犯性と利便性を兼ね備えたセキュリティシステムですが、設置場所や用途、操作方法には明確な違いがあります。オートロックは共用エリアの出入口を守るために最適であり、電気錠は個別の空間や室内管理に適しています。

導入を検討する際は、自身の生活環境や業務形態に合ったシステムを選ぶことが重要です。用途に合わせて正しく使い分けることで、安全性と快適性を両立することができるでしょう。