空港警備員って?仕事内容や年収について解説

警備員
監修者
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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空港は多くの人と情報、荷物が行き交う場所であり、常に高いレベルの安全管理が求められます。そこで活躍するのが「空港警備員」です。本記事では、空港警備員の仕事内容や必要なスキル、気になる年収の相場まで、詳しく解説します。警備業に興味のある方や転職を考えている方は必見です。

空港警備員とは

空港の安全を守る警備の専門職

空港警備員とは、空港内の施設・設備・人々の安全を守るために配置される警備員のことです。空港という特殊な環境において、一般的な施設警備とは異なる高い専門性と対応力が求められます。


空港警備員の主な仕事内容

業務内容詳細
手荷物検査・身体検査金属探知機やX線装置を用いて危険物をチェック
出入り口の監視関係者以外の立ち入りを防ぎ、不審者をチェック
巡回警備ターミナルや滑走路周辺などを定期的に巡回
保安検査場の対応旅客の誘導やトラブル対応などの案内業務も含む
トラブル時の初期対応不審物発見時の報告や避難誘導などの危機対応

空港ごとに若干の業務の違いはありますが、共通して「厳格なセキュリティ基準」に基づいた行動が求められます。


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空港警備員に求められるスキルと資格

注意力と冷静な判断力

空港では予期せぬ事態が発生することもあります。日頃から周囲に目を配り、異常をすばやく察知し対応できる判断力が必要です。

体力と忍耐力

長時間の立哨や巡回、夜間勤務などがあるため、一定の体力や生活リズムの調整能力も重要です。

資格(任意または必須)

資格名内容
警備業法に基づく検定施設警備業務検定2級以上が推奨される
空港保安警備業務検定一部空港で必要とされる専門資格
普通救命講習緊急時対応力の証明として推奨される

資格の有無で採用や昇給に差がつくこともあるため、取得を目指すのが望ましいです。


空港警備員の勤務形態とシフト

勤務形態特徴
日勤早朝から夕方までの固定シフトが中心
夜勤深夜の便対応、空港施設の閉鎖時間帯の警備
交代制24時間体制のため、日夜を問わず勤務が発生
ローテーション制曜日や時間帯を問わず勤務するシフト勤務

業務は基本的にチームで行動し、2〜4人のグループで交代しながら警備を行う体制が取られます。


空港警備員の年収とキャリアアップ

項目内容
初任給の目安月給18万円〜22万円程度
年収の相場約250万円〜350万円が平均
経験者・資格保有者年収400万円以上も可能
キャリアパス現場責任者→教育担当→管理職へ昇格の道もあり

空港という特殊環境での経験が評価され、他業種への転職や警備業全体でのキャリア形成にも有利です。


空港警備員のやりがいと課題

やりがい内容
多くの人の安全を守る使命感社会貢献度の高い仕事であり、責任感を持って働ける
国際的な環境での仕事外国人対応や国際便対応で語学力も活かせる
チームワークの大切さ同僚との連携が不可欠で、信頼関係が深まる
課題内容
ストレスの多い環境荷物検査やトラブル対応は精神的負担が大きい
不規則な勤務シフト制のため生活リズムを整える必要がある
高い責任感小さな判断ミスが重大な影響を及ぼす可能性がある

まとめ

空港警備員は、空の安全を守るために欠かせない職種であり、高い緊張感と責任感が伴う仕事です。一方で、社会貢献性や安定した雇用環境、キャリアの広がりなど、多くの魅力もあります。人の役に立ちたい、安全を守る仕事がしたいと考えている方にとって、やりがいのある選択肢となるでしょう。