未経験から東京で警備員の正社員になるには?最短で働ける就職方法とステップを紹介

警備員
監修者
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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東京都内で警備員の正社員を目指す方へ。未経験でも安心して始められる方法、必要な資格、求人の探し方、キャリアアップまで詳しく解説します。安定した働き方を実現するための情報がここにあります。

東京で警備員の正社員になるには

東京都で警備員の正社員になるには、まず警備業界の基本知識と雇用形態、採用基準を理解することが大切です。警備業務は法律に基づいて厳格に管理されており、就職に際しては18歳以上であることや、重大な前科がないことなどの基本条件をクリアする必要があります。東京都内は商業施設、オフィスビル、イベント施設が密集しているため、警備需要が常に高い地域です。

また、都内には大手の警備会社が多数存在しており、それぞれ教育制度や福利厚生制度が整備されていることが多く、未経験からの正社員登用制度を持つ企業も多く見られます。警備員としての正社員採用は、新卒だけでなく中途採用も盛んに行われており、転職希望者や再就職希望者にとってもチャンスが広がっています。

以下に、東京都内で正社員警備員として就職するための基本条件をまとめた表を記載します。

採用条件内容
年齢要件満18歳以上(警備業法により)
前歴審査禁錮以上の刑歴なし、破産歴の回復済み等
健康状態夜勤・立ち仕事が可能な体力があること
資格資格は不問だが、保有で優遇あり
日本語力一定の会話・読み書き能力(外国人の場合)

警備員としての資質は、社会人としてのマナーや責任感、協調性などの「人物面」も重要視されるため、書類選考や面接では誠実な姿勢が求められます。


警備員の種類と主な仕事内容

警備員には、主に4つの種類が存在します。東京都内では、施設警備と交通誘導警備の需要が特に高く、多くの警備員がこれらの業務に従事しています。

種別内容主な勤務場所資格の有無
施設警備(1号)常駐、巡回、出入管理など商業施設、病院、オフィスビル無資格OK(有資格で優遇)
交通誘導(2号)工事現場での車両誘導道路工事現場、建設現場2号警備検定保有で優遇
貴重品運搬(3号)貨幣・貴重品の輸送警備金融機関、流通業者経験・身元保証が必須
身辺警備(4号)VIP・著名人の警護イベント、移動中の警備高度な技術・経験必須

施設警備では、日常的な点検や出入り管理、緊急時の対応が主な業務で、交通誘導警備では車両や歩行者の安全を確保するのが役割です。未経験者でも始めやすい分野であり、研修制度やOJTによって基本を習得できます。


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正社員として働くために必要な資格

警備業務に従事するうえで、法律で義務付けられた「新任教育(20時間)」は必須です。それとは別に、業務の幅を広げたり収入を上げたりするために取得が推奨される資格も多く存在します

資格内容主な対象業務
警備業務検定2級(施設・交通)配置基準を満たす有資格者として扱われる交通誘導・施設警備
警備業務検定1級隊長・指導責任者として必要大型現場・教育担当
自衛消防技術認定火災時の避難誘導に有効高層ビル・商業施設
普通救命講習応急手当・AED操作が学べる全業務共通

これらの資格は企業によって「資格手当」がつくことも多く、収入面でのメリットが大きいです。東京都内の警備会社では、入社後に資格取得を支援する制度が整備されていることが多く、費用補助や講習休暇が提供されるケースもあります。


未経験からでも正社員になれるのか

未経験でも正社員になれるチャンスは十分にあります。特に東京都内では人手不足を背景に、育成前提の採用が主流になっています。研修制度が整っている企業では、新人向けの座学と実技指導がセットで用意されており、業務未経験でも安心してスタートできます。

入社時には基本教育(20時間)を受講し、その後現場でのOJTを重ねて配属される流れです。最初は契約社員やアルバイトで入社し、勤務態度や適性を評価されて正社員登用されるケースも多くあります。半年~1年の実績で正社員になった例も珍しくありません。

また、50代・60代の転職組や、体力に自信がない人でも無理なく働ける業務もあるため、自分に合った現場を探せば、年齢に関係なく活躍できます。


東京での警備員の求人傾向と就職方法

東京都では警備員の求人が常に安定しており、駅周辺の再開発、商業施設の拡大、大型イベントの開催などにより、新たな現場ニーズが次々と生まれています。求人媒体では、ハローワーク・求人サイト・企業公式ページなどを活用するのが効果的です。

また、以下の比較表を活用すれば、自分に最適な求人ルートが分かります。

求人媒体特徴おすすめ対象
ハローワーク地元密着・履歴書相談も可能未経験者、再就職希望者
転職サイト大手・中堅企業の掲載が多いキャリアアップ希望者
企業のHP福利厚生や教育制度まで詳細本気で入社したい企業がある場合
就職フェア複数企業を比較できる職場の雰囲気を重視したい人

就職時には、企業の「警備業認定証」や「労働条件通知書」の確認が必須です。違法労働やブラック企業を避けるためにも、応募前に企業の情報収集を徹底しましょう。警備会社の中には、雇用契約書の発行や法定研修の未実施など、法令違反が見られるケースもあるため注意が必要です。


正社員警備員の年収と待遇

東京都内で正社員として働く警備員の年収は、平均300万円〜400万円程度です。配属先や資格の有無によって差が出ますが、安定した月給制、各種手当、賞与制度がある企業も多く、生活基盤としての信頼性は高いです。

夜勤・休日勤務・大型イベントなどは手当が増加する要因となり、総支給額が大きくなることもあります。また、下記に典型的な待遇内容を表で整理しました。

待遇内容説明
基本給月22万〜30万円(経験・年齢により変動)
手当資格手当、夜勤手当、交通費など
賞与年2回支給する企業も多い
福利厚生社保完備、退職金制度、制服貸与
休暇制度有給、夏季・冬季休暇、慶弔休暇など

昇給制度がある会社では、勤務年数や資格取得により年収アップが見込めるため、長期的に安定したキャリア形成が可能です。


警備員のキャリアパスと将来性

警備員として正社員になると、経験を積むことで現場のリーダーや管理職への道が開けます。キャリアアップにより業務の幅も広がり、年収や役職手当も増える傾向にあります。

さらに、「警備業務指導教育責任者」などの資格を取得すれば、教育担当として新人警備員の育成を担うことも可能です。将来的には営業所長や本社勤務など、本部ポジションへの転換も視野に入ります。

他にも、施設管理や建物のメンテナンス業務など関連分野へのキャリアチェンジもでき、スキルと実績を活かして幅広く活躍することができます。


警備員として働く魅力とやりがい

警備員の魅力は、何よりも「社会貢献性の高さ」にあります。日々の警備活動は多くの人の安全と安心を支えており、地味ながら非常に意義のある仕事です。現場で「ありがとう」と感謝されることもあり、その一言が大きなやりがいとなります。

また、他業種に比べて年齢に関係なく活躍できるのも特徴で、体力に応じた業務選択が可能です。働きながら資格を取得し、スキルアップしていけるのも、この仕事の大きな魅力の一つです。


まとめ

東京で警備員として正社員になるには、業界の仕組みを理解し、自分に合った就職方法と資格取得を実践することが重要です。未経験でも就職のチャンスは広く、安定収入と社会的意義のある仕事に就けるため、多くの人にとって魅力的な選択肢です。

警備業界は成長分野であり、今後も需要は続く見込みです。長期的な視野でキャリア形成を考えられるこの仕事に、ぜひ前向きに挑戦してみてください。