警備員で「月収30万円の壁」を突破する方法!シフトの組み方と資格取得の裏技について紹介

警備員
監修者
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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警備員という職業で「月収30万円を目指すなんて難しい」と感じていませんか?実は、働き方や資格取得を工夫すれば、未経験からでも収入アップは可能です。本記事では、月収30万円を目指すための具体的な方法や実例を交えながら、効率よく稼ぐための戦略をご紹介します。

警備員の月収事情と30万円の壁とは

警備員の仕事は社会に不可欠な存在であり、安定した雇用と比較的低い就業ハードルから、幅広い年齢層に支持されています。一方で、「警備員で月収30万円を得るのは難しい」と思われがちです。確かに、厚生労働省の統計によると、警備員の平均月収は20万〜23万円前後に集中しており、それを上回るためには明確な戦略が必要です。

月収30万円を目指すには、単に勤務日数を増やすだけではなく、「手当」「時間帯」「業務の種類」など複数の要素を掛け合わせていく必要があります。下記の表に、警備員の一般的な給与構成を示します。

給与構成要素内容例特徴
基本給約18万〜22万円地域や会社規模により変動
夜勤手当1回3,000〜5,000円深夜22時以降に支給
資格手当5,000〜20,000円資格取得者に支給
残業・休日手当法定時間外に支給勤務状況による
交通費実費または上限設定あり毎月定額支給されることが多い

このように、給与に占める「手当」の比率が高いため、いかに各手当を積み重ねられるかが月収アップの鍵です。特に夜勤や資格手当は、同じ仕事量でも確実に収入が増える方法として注目されています。


警備員で高収入を得るための働き方

高収入を得るには、自分のライフスタイルに合った勤務パターンを組み合わせることが重要です。昼間の常駐警備よりも、夜勤や繁忙期のイベント警備のほうが時給が高い傾向にあります。また、1か所にとどまらず、複数の現場を兼任することで月収を引き上げることも可能です。

下記に代表的な警備業務と、月収が高まりやすい働き方をまとめます。

業務形態内容収入の特徴
夜勤施設警備オフィスビルやマンションでの夜間巡回深夜手当で実質時給が上昇
交通誘導警備建設現場・道路工事など現場数が多く安定収入が得やすい
輸送警備現金や貴重品を専門車両で輸送危険手当が上乗せされる
イベント警備コンサート・スポーツイベントなど短期集中だが日給が高め
ローテーション勤務昼夜シフトの組み合わせ効率的な時間管理が必要

また、地方よりも都市部の方が仕事量が豊富で、単価も高い傾向にあります。日給や時給だけでなく、年間を通した繁忙期の把握と、安定的に勤務できる会社選びも重視すべきです。


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資格取得で収入を底上げする方法

資格の有無は、警備業界での収入差に直結する要素です。現場によっては、資格保有者を配置する法的義務があるため、資格者には案件が優先的に割り当てられやすくなります。さらに、資格手当が毎月支給されるため、長期的な収入アップにもつながります。

以下に代表的な警備関連資格と収入への影響を表にまとめました。

資格名内容月収への影響難易度
警備員指導教育責任者教育・監督業務を担当月1〜3万円手当
施設警備業務2級商業施設・ビルなどでの常駐業務月5,000〜1万円手当
交通誘導警備業務2級道路・建設現場での交通誘導月5,000〜1万円手当
貴重品運搬警備業務2級銀行等の現金輸送車に乗務月1〜2万円手当

これらの資格は、一部の都道府県では受講や試験が無料・助成金対象となっていることもあります。未経験者であっても、一定の実務経験を積めば受験資格が得られるため、早い段階で計画的に取得を目指すことが推奨されます。


実際に月収30万円を実現している人のケーススタディ

収入目標を達成した人々の働き方を知ることは、自身のモデルケースとして非常に参考になります。以下に、月収30万円超えを実現している実例を紹介します。

氏名(仮名)勤務形態月収取り組みポイント
Aさん(40代男性)夜勤常駐警備+残業手当約31万円毎週40時間勤務+夜勤6回
Bさん(30代男性)交通誘導+イベント警備掛け持ち約32万円1日2現場稼働で月25日勤務
Cさん(50代男性)輸送警備+資格手当約35万円警備輸送2級資格を活用

これらの例に共通するのは、「自身の体調管理を重視」「休日管理もスケジューリングして収入の波を調整」といった点です。高収入を長期間維持するには、継続可能な働き方を構築する必要があります。


働く地域や会社選びが収入に与える影響

同じ警備員でも、働く地域によって賃金差が生まれます。都市部は物価が高いため、時給や日給も自然と高く設定されています。また、会社によっても「資格手当の有無」「シフト柔軟性」「残業代の扱い」が異なり、選択を誤ると収入に大きな差が出ます。

地域別の収入目安を以下に示します。

地域平均月収備考
東京約27〜30万円ビル警備や繁華街の夜勤需要高
名古屋約24〜28万円ローテーション勤務が主流
大阪約25〜30万円輸送警備案件が多い
福岡約22〜25万円イベント系警備が活発
地方都市約20〜23万円常駐警備中心で単価は低め

また、収入の安定度やキャリアパスも重視しましょう。福利厚生や研修制度、評価制度の整備された企業では、同じ仕事でも安心感が違います。


まとめ

月収30万円を実現するためには、戦略的な働き方の選択が不可欠です。資格取得、勤務時間の最適化、高単価の勤務先選びの3つを軸に行動することで、警備員としての収入は確実に伸びていきます。安定収入と健康の両立を考慮しながら、下記ポイントを意識して働くと効果的です。

  • 夜勤や残業手当の活用
  • 複数業務の組み合わせ
  • 資格取得による価値向上
  • 都市部や大手警備会社の選択
  • 自身の働き方の定期的な見直し

これらを地道に積み重ねることで、ただの「労働」ではなく「収入を計算できる仕事」へと変えることが可能です。警備業界は今後も需要が見込まれており、成長市場で安定収入を得る好機でもあります。