警備報告書って?目的や記載内容について解説

警備員
監修者
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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警備業務を行う上で欠かせないのが「警備報告書」です。日々の業務内容や現場の状況、発生した事象を記録・共有するための重要な書類であり、警備の品質や信頼性を支える役割を果たします。この記事では、警備報告書の目的や記載すべき内容、作成時のポイントについてわかりやすく解説します。

警備報告書の目的とは?

業務の記録と安全確保のための重要書類

警備報告書は、警備員がその日の業務内容や現場の状況、対応した事案などをまとめた記録です。単なる報告にとどまらず、次のような目的があります。

目的解説
業務内容の共有・記録警備会社や顧客に対し、業務の状況や対応内容を正確に伝えるためのもの
トラブル防止・証拠保全異常や事故の記録が、後の確認や責任の所在を明確にする証拠となる
業務品質の向上報告書の内容を基に、警備計画や対応マニュアルの見直しが行われることがある
顧客への安心提供警備員の業務状況を可視化することで、顧客に安心感を提供する役割を持つ

報告書は警備業務の信頼性を支える大切なツールです。


警備報告書に記載する主な内容

正確で分かりやすい記録が求められる

警備報告書には、次のような項目を正確に記載することが求められます。

記載内容解説
日時・場所警備を実施した日付、時間、場所などの基本情報
警備員名・担当業務報告書を作成した警備員の名前、担当した警備業務の内容
巡回・点検の結果巡回や点検の際の状況、異常の有無、確認事項
発生した事象の詳細異常、事故、トラブルがあった場合は、その内容と対応経過を記載
顧客・関係者への報告内容顧客や関係者に伝えた内容や指示された事項
特記事項・次回への引継ぎ業務上特に伝えておくべきことや、次の担当者への引継ぎ事項

内容は簡潔で正確に、誰が見ても状況が理解できる形にまとめることが大切です。


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警備報告書作成のポイント

質の高い報告書にするために意識したいこと

警備報告書を作成する際には、次の点を意識しましょう。

ポイント解説
客観的な事実を記載する主観的な意見や憶測を避け、事実のみを正確に記載することが重要
誤字脱字に注意する誤った記載は誤解やトラブルの原因になるため、見直しを徹底する
時系列で整理する発生した出来事や対応の流れを時間順に整理し、わかりやすく記載する
記録の即時性を意識する記憶が新しいうちに記録し、正確な情報を残すことが大切

質の高い報告書は、現場の信頼を高め、トラブル防止に役立ちます。


まとめ

警備報告書は、日々の警備業務を正確に記録し、業務の透明性や信頼性を高めるために欠かせない書類です。業務の記録、証拠保全、品質向上の基盤として、正確で分かりやすい報告書作成を心がけましょう。日々の小さな積み重ねが、警備業務全体の質を支えています。