貴重品運搬警備業務検定の内容って?現金輸送の資格に合格するためのポイントを解説

警備員
監修者
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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現金や貴金属、有価証券などを輸送する「貴重品運搬警備業務」は、警備業の中でも特に高度な責任が求められる仕事です。この業務に必要とされるのが「貴重品運搬警備業務検定」の資格。法律に基づいた正式な検定であり、現場で信頼されるためには合格が重要です。この記事では、検定の内容や合格のポイントについてわかりやすく解説します。

貴重品運搬警備業務検定とは?警備業法に基づく資格の概要を確認しよう

この検定は、警備業法に基づいて定められた国家資格に準ずるもので、現金や貴重品を輸送する業務に従事する警備員の技能や知識を証明するものです。

項目内容
正式名称貴重品運搬警備業務検定
対象業務現金、貴金属、有価証券などの運搬警備(3号警備)
主催機関一般社団法人全国警備業協会など(地域ごとに実施)
検定区分1級(指導的立場の人材)と2級(実務者向け)に分かれる
法的根拠警備業法第2条および第23条に基づく技能検定制度

この検定に合格することで、警備会社や顧客からの信頼性が高まり、キャリアアップにもつながります。


検定の具体的な内容とは?筆記試験と実技試験の構成をチェックしよう

貴重品運搬警備業務検定は、筆記試験と実技試験の2つのパートで構成されており、それぞれに合格する必要があります。

試験区分内容
筆記試験警備業法、関係法令(道路交通法・刑法など)、業務実施に関する知識、危機管理など
実技試験警備輸送車の乗降・警戒動作、物品の受け渡し、緊急時の対応などを実演形式で評価
試験時間筆記:約60分/実技:約20~30分(会場により異なる)
合格基準各科目で一定の正答率をクリアし、総合点でも基準点を超える必要あり

実技試験では、緊張感をもって正確かつ迅速な動作ができるかが評価のポイントになります。


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検定合格のための準備ポイントとは?勉強方法や対策のコツを解説

検定に合格するためには、計画的な学習と実技の習得が重要です。以下に効率的な対策法を紹介します。

ポイント解説
教本・過去問題の活用全国警備業協会などが出している公式教本や練習問題で繰り返し学習する
法律知識の暗記警備業法や関連法令は出題頻度が高いため、条文の理解と暗記が必要
実技の反復練習動作確認やチームでの連携を日常業務で意識し、試験形式に慣れておく
模擬試験での実践試験当日の緊張感に備えて、模擬試験を活用するのが効果的
先輩のアドバイスを聞く合格経験者の声やアドバイスを聞くことで、試験の流れや注意点をつかめる

特に実技試験は、日頃の業務の延長にあるため、普段から正しい手順を習慣化しておくことが大切です。


まとめ

貴重品運搬警備業務検定は、警備業務の中でも高い信頼と責任が求められる資格のひとつです。現金輸送などの現場でプロとして活躍するためには、この検定の合格が大きなステップとなります。筆記と実技のバランスの取れた対策を行い、自信を持って試験に臨みましょう。資格取得によって、より高度な業務へのチャレンジや、キャリアアップの道が開けます。