交通誘導の警備員はサングラスOK?着用ルールと注意点を徹底解説

警備員
監修者
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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屋外業務が多い交通誘導警備では、日差しの強さが作業に大きな影響を与える場面もあります。そのため「サングラスを着けてもいいのか?」と疑問を持つ方も多いはずです。本記事では、交通誘導警備員がサングラスを着用する際の可否、現場での判断基準、着用時の注意点について詳しく解説します。

交通誘導警備員はサングラスを着用してもいいのか?

原則として「現場判断」による

結論から言えば、交通誘導警備においてサングラスの着用は「必ずしも禁止されているわけではない」ものの、業務内容・現場の環境・会社の方針によって判断されることが一般的です。

とくに以下のような場合には、着用が認められることがあります。

  • 強い日差しの下で長時間作業する場合
  • アスファルトや建材の照り返しが強い現場
  • 夏場の猛暑対策として着用する必要がある場合

着用が制限される主な理由

  • 顔の表情が見えづらく、歩行者・ドライバーに威圧感を与える
  • 指示の意思が伝わりにくくなる恐れがある
  • 制服とのバランスが悪く、印象を損なう可能性がある

そのため、あくまで「業務の妨げにならない範囲で」というのが基本的な考え方です。

サングラス着用が認められる状況と条件

状況着用の可否解説
強い直射日光がある屋外現場認められることが多い熱中症対策や視界確保の観点で合理的と判断される
夕方や夜間の勤務基本的に不可光量が少ないため、視界が悪くなる可能性が高い
トンネル内や屋内作業原則不可光源が少なく、危険性が増す
歩行者・車両との接点が多い交差点現場や会社の判断による表情の可視性や視認性が重視される

会社や現場ごとにルールが異なるため、必ず所属先の判断を仰ぐ必要があります。

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着用可能なサングラスの条件とは?

サングラスを着用する際は、ファッション性や個人の好みよりも、「業務に支障が出ないか」「周囲への影響がないか」が重視されます。

項目条件
レンズの色濃すぎないグレー・ブラウンなど
フレームの形派手すぎないシンプルなデザイン
偏光機能照り返し対策として有効
UVカット目の保護の観点から推奨される

ミラータイプや極端に濃いレンズ色は避けるべきとされており、「視認性と安心感」を両立するデザインが求められます。

サングラスを着用する際の注意点

表情が見えづらくなるデメリット

サングラスによって目元が隠れると、歩行者や運転手が警備員の意図を読み取りにくくなり、交通誘導に支障をきたす可能性があります。特に、高齢者や子どもは表情から安心感を得ているため、注意が必要です。

合図・ジェスチャーの工夫が必要

サングラス着用時は、通常よりも大きな動作・わかりやすい合図で誘導を行うことが重要です。手の動きや身体の向きを意識し、ドライバーや歩行者からの視認性を高めましょう。

こまめな着脱を心がける

屋外と屋内を移動する場合や、日差しが変化する時間帯(朝・夕)は、こまめな着脱が求められます。状況に応じて柔軟に対応することが、安全でスムーズな業務につながります。

サングラス以外の暑さ対策グッズ

アイテム利用シーン
帽子(日除け付き)直射日光を避けるための基本アイテム
ネッククーラー熱中症対策に効果的。首元を冷やすことで全身の体温を下げる
冷感タオル汗のふき取り+冷却機能で快適に作業が可能
冷却スプレー制服の上から使えるスプレーでひんやり感を得られる

サングラスはあくまで一部であり、総合的な熱中症対策を講じることが求められます。

サングラス着用に関するよくある質問

サングラスを自費で購入してもいい?

会社によっては「指定の安全メガネ以外不可」としている場合もあるため、事前に確認を取りましょう。個人で購入する場合は、業務に支障が出ないデザインを選ぶことが前提です。

女性警備員もサングラスは着用できる?

もちろん可能ですが、表情や目線が重要な現場では避けるよう指導されることもあります。特に接客や案内を伴う場面では、対話性を重視する姿勢が求められます。

カラーレンズでもOK?

カラーレンズは、着用者には見やすくても、相手からの視認性が低下することがあります。透明に近い薄色レンズや偏光タイプが推奨されます。

まとめ

交通誘導警備員がサングラスを着用することは、法律で明確に禁止されているわけではありませんが、「現場の安全」「周囲からの印象」「業務遂行のしやすさ」など、さまざまな要素を考慮した判断が求められます。

着用する際は、色・形・タイミングを工夫し、交通誘導の本来の目的である「安全・円滑な誘導」を損なわないことが重要です。判断に迷った場合は、必ず所属する警備会社や現場責任者に確認を取りましょう。