スパムって?種類や対処法について解説

ウイルス対策
監修者
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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インターネットを利用していると、一方的に送りつけられる不快なメッセージやメールに出会うことがあります。それが「スパム」です。情報漏洩やウイルス感染の原因になることもあるため、正しい知識と対処法を持つことが重要です。この記事では、スパムの定義と種類、そして具体的な対策方法までをわかりやすく解説します。

スパムとは何か

スパムとは、受信者の意思に関係なく、一方的に大量に送られてくる不要なメッセージや広告のことです。主に電子メールを通じて行われるため「スパムメール」と呼ばれることが多いですが、最近ではSNSのコメント欄やチャットアプリ、ブログなど、さまざまなオンラインサービスでも見られるようになっています。

スパムの目的はさまざまで、商品やサービスの宣伝だけでなく、ウイルスの拡散、詐欺サイトへの誘導、個人情報の収集など悪質な意図を持つものも少なくありません。

スパムは単に迷惑なだけでなく、放置するとセキュリティリスクにもつながるため、早期に見抜き、適切に対処することが求められます。


スパムの代表的な種類

スパムにはいくつかの種類があり、送られてくる手段や目的によって分類されます。それぞれに対して適切な対応を取るためにも、まずはその種類を理解しておきましょう。

スパムの種類概要
スパムメール無差別に大量送信される迷惑メール。広告や詐欺目的が多い。
フィッシングメール銀行や企業を装い、ログイン情報や個人情報を盗み取る目的のメール。
SNSスパムコメントやダイレクトメッセージを悪用し、宣伝や詐欺を仕掛ける。
チャットアプリのスパムLINEやMessengerなどを使い、URLや詐欺メッセージを送信する。
SEOスパムブログのコメント欄などにキーワードを含むリンクを貼る手法。

このように、スパムはメールだけでなく、あらゆるコミュニケーションツールを通じて拡散されます。身に覚えのない連絡や不自然な日本語の文面には特に注意が必要です。


スパムがもたらすリスク

スパムは単に迷惑なだけでなく、以下のようなリスクを含んでいます。

  1. 個人情報の流出
     フィッシング詐欺に引っかかることで、ログイン情報やクレジットカード情報が盗まれる危険があります。
  2. マルウェア感染
     メールに添付されたファイルやリンクを開くことで、ウイルスがPCに侵入する可能性があります。
  3. 業務妨害・ストレスの増加
     大量のスパムメールによって本来のメールを見逃す原因になったり、重要な通知をスパムと勘違いするリスクもあります。
  4. ネットワーク負荷の増加
     スパムが大量に送られてくると、社内ネットワークに負荷がかかり、通信の遅延やシステムトラブルの原因になることもあります。

これらのリスクは、個人だけでなく企業や組織にも甚大な影響を与える可能性があるため、十分な注意が必要です。


スパムを見抜くためのポイント

スパムを受信した際に、すぐに気づいて適切に対処するには、いくつかの「見抜きポイント」を知っておくことが重要です。

チェックポイント確認内容
送信元アドレスがおかしい本物そっくりの偽アドレスや意味不明な文字列のアドレスに注意
日本語が不自然機械翻訳のような表現、不自然な敬語が使われていないかチェック
差出人と本文内容が一致しない有名企業の名を騙っているのに本文が個人名義だったりするケース
リンク先が不審表示URLと実際のリンク先が異なる、短縮URLを使用しているなど
急がせる表現をしている「今すぐ対応しないと危険」「24時間以内に連絡を」など、不安を煽る内容

上記のような点に一つでも該当すれば、そのメッセージはスパムである可能性が高いといえます。


スパムへの対処法と予防策

スパムに対しては、発生後の「対処」と発生前の「予防」の両方が重要です。以下に具体的な方法を紹介します。

発生後の対処

  • 開かずに削除する
     不審なメールは本文を開かずに削除しましょう。添付ファイルやリンクには絶対に触れないこと。
  • メールを迷惑メールに設定する
     使用しているメールサービスの機能で、同じ送信元からのメールを自動でブロックする設定を行いましょう。
  • セキュリティソフトでスキャン
     万が一開いてしまった場合は、すぐにウイルススキャンを実行してPCの安全を確認してください。

予防のポイント

  • アドレスを安易に公開しない
     ブログやSNSにメールアドレスを記載すると、スパム送信業者に収集されやすくなります。
  • フリーメールを用途別に使い分ける
     個人用・登録用・業務用とメールアドレスを分けることで、リスクを分散させられます。
  • メールソフトのフィルター機能を活用する
     特定の語句や送信元をブロックすることで、スパムの受信自体を減らすことが可能です。

まとめ

スパムは、私たちの生活に身近な脅威でありながら、正しい知識を持てばしっかりと対処・予防が可能です。見た目に惑わされず、少しでも不審に思ったらすぐに削除し、周囲にも注意喚起をしましょう。

インターネットを安全に活用するためには、常に最新のセキュリティ情報に目を向け、スパムの脅威に対して備えておくことが大切です。自分自身と大切な情報を守るために、今日からで