迷惑電話の対処法は?注意点も解説

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監修者
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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突然かかってくる迷惑電話は、不快感だけでなく詐欺被害につながるリスクを孕んでいます。知らずに応答してしまうと、個人情報を聞き出されたり、不当な請求をされる可能性もあります。この記事では、迷惑電話の種類と被害の実態、正しい対処法、そして注意すべきポイントをわかりやすく解説します。安心して電話を使うためのヒントとして、ぜひ役立ててください。

迷惑電話とは?その種類と目的

迷惑電話の主なタイプ

迷惑電話には複数のタイプがあり、それぞれ目的や手口が異なります。以下は代表的なパターンです。

タイプ内容
勧誘・セールス電話商品・サービスの利用を促す電話。断っても何度もかけてくるケースあり
無言電話・いたずら電話会話なし、または意味のない音だけ流す電話。相手の反応を伺う意図も
非通知・国際発信発信者番号を隠したり海外番号を使ったりして正体をぼかす電話
振り込め詐欺・架空請求公的機関や家族を装って金銭を要求、ATM操作を促すなどの手口

こうした迷惑電話は、嫌がらせだけでなく、個人情報の聞き出しや金銭詐取を目的とした犯罪につながる危険性があります。

発信者の目的を読み解く

迷惑電話の裏には、次のような目的が潜んでいることが多いです。

  • 相手が出るかどうか確認して番号の有効性を調べる
  • 会話を引き出して個人情報を盗む
  • 信頼を得て不正行為を働く
  • 通話時間を引き延ばして高額な通話料を請求する

これらを理解することで、「話してはいけない相手」を判断しやすくなります。


迷惑電話が来たときの対処法

基本的な対応の流れ

迷惑電話がかかってきたときには、冷静な対応が重要です。以下は基本的な流れです。

  1. 非通知や見知らぬ番号はまず出ない
  2. 番号検索や評判を調べて信憑性を確認
  3. 安全を確認できなければ応答しても個人情報は一切伝えない
  4. 通話後、通話履歴や記録を残しておく
  5. 必要なら警察や相談窓口に報告

この流れを心に留めておくことで、リスクを最小限に抑えられます。

スマホや電話機能を利用した具体的対策

  • 着信拒否設定:迷惑な番号を登録して自動でブロック
  • 非通知拒否機能:番号を通知しない発信は受けないよう制限
  • ナンバー通知サービス/ナンバーリクエスト:発信者に番号通知を促す機能
  • セキュリティアプリ導入:迷惑電話番号を自動判定・警告

これらの機能は、電話機種や契約キャリアによって利用条件が異なるため、事前に設定や仕様を確認しておくことが大切です。


出てしまった場合の注意点・対応策

応答後に注意すべきこと

迷惑電話に出てしまった際も、被害を抑えるための対応が可能です。

  • 個人情報は一切伝えない
  • 「確認します」と言って通話をすぐに切る
  • 相手を刺激しないよう冷静に応答
  • 通話内容を記録しておく
  • 不安があれば公的機関や警察へ相談

特に、金融機関や公的機関を名乗る場合には、自分から正規の連絡先にかけ直して真偽を確認する姿勢が重要です。


注意点と知っておきたいリスク

落とし穴になりやすい点

  • 相手の口車に乗って物事を進めてしまう
  • 「助けを求められている」と錯覚してしまう心理的誘導
  • 番号を変えたばかりの人への電話が狙われやすい
  • 親族や知人を装われて信頼してしまう

これらのリスクを頭に置いておくことで、さらに一歩慎重な対応ができるようになります。

定期的な見直しが必須

電話機やスマホの設定、契約キャリアのサービス、使用しているアプリなどは、少しずつ変わることがあります。定期的に設定を見直し、最新の防御策を取り入れる習慣を持つことが、長期的な安全性につながります。


まとめ

迷惑電話は、単なる煩わしさだけでなく、個人情報流出や詐欺被害のきっかけとなる重大なリスクをはらんでいます。だからこそ、無条件に応答しない対応と、機器・アプリの機能を活用した予防策が不可欠です。

「出ない」「調べる」「記録する」「相談する」という4つの基本ステップを軸に、自分を守る行動を習慣化しましょう。いつでも安心して電話を使えるよう、日々の対策を意識しておきたいものです。