施設警備業務検定1級は難しい?難易度や試験について解説

警備員
監修者
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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施設警備業務検定1級は、警備業界でキャリアアップを目指すうえで重要な資格のひとつです。しかし「難しいのでは?」と不安に感じる方も多いでしょう。本記事では、1級の難易度や試験の内容、合格のためのポイントを詳しく解説します。合格を目指す方に向けた実践的な情報をお届けします。

施設警備業務検定1級とは

警備業法に基づく国家資格

施設警備業務検定は、警備業法に基づく検定制度で、1級・2級の等級があります。その中でも1級は上級者向けとされ、警備計画の作成や現場指導の能力が求められます。

主に対象となる人

1級は、現場責任者や指導教育責任者など、管理的立場での活躍を目指す人に必要とされる資格です。


試験内容と構成

試験区分内容試験形式
学科試験警備業法、緊急時対応、防災・防犯知識など筆記(選択・記述)
実技試験巡回、立哨、緊急対応などの実技実地審査形式

試験は、学科と実技の両方に合格する必要があり、いずれか一方に不合格となった場合は再受験が必要となります。


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難易度と合格率

項目内容
試験範囲広範囲かつ専門的で、実務経験が問われる内容
合格率年度によって異なるが、おおむね30~50%程度
合格の目安実務経験3年以上+十分な学習時間の確保が推奨される

2級と比べると明らかに難易度は高く、実技でも高度な状況判断や対応能力が求められます。


合格するためのポイント

実務経験を活かす

試験内容は机上の知識だけでなく、現場での経験や対応能力が重要です。日々の業務の中での経験を振り返り、学習に活かしましょう。

公式テキストを繰り返し学習

施設警備の基本や警備業法、防災・救急対応など、試験に対応した公式テキストや過去問題集を繰り返し学習することが合格への近道です。

実技対策は模擬訓練で強化

立哨・巡回・緊急時の初動対応などは、実際に体を動かしながら覚えることで、合格率が格段に上がります。


試験の受験資格と日程

項目詳細
受験資格原則として、2級合格後かつ実務経験が一定以上あること
試験回数年に数回(都道府県公安委員会ごとに実施)
申込方法所定の申込書を用い、受験地の公安委員会へ提出

事前の申し込みが必須であり、書類不備や締切遅れには注意が必要です。


資格取得後のメリット

メリット内容
昇格・昇給のチャンス現場責任者や警備教育担当としての登用が期待できる
企業の信頼獲得施設側からの評価や信頼性向上につながる
業界内でのステータス向上国家資格としての認知度が高く、履歴書にも有利

資格保有者は、現場の安全を担保するリーダーとしての信頼を得やすくなります。


まとめ

施設警備業務検定1級は、警備業務の上位資格として高い専門性と実務力を求められる難関試験です。しかし、計画的に学習と準備を進めれば、確実に合格は狙えます。自身のスキルアップやキャリア形成を目指して、資格取得に挑戦してみてはいかがでしょうか。