工事現場や駐車場、イベント会場などでよく見かける交通誘導員。歩行者や車両の安全を確保するために、適切な旗の振り方は欠かせません。旗の使い方ひとつで、運転手の理解度や誘導のスムーズさが大きく変わります。この記事では、交通誘導での基本的な旗の振り方や注意すべきポイントについて、わかりやすく解説します。
交通誘導に使われる旗の種類と役割
交通誘導では状況に応じて異なる色の旗を使用します。それぞれの色の旗には明確な役割があります。
旗の色 | 主な用途 | 誘導対象 |
---|---|---|
赤旗 | 停止の合図 | 車両・歩行者両方 |
黄色旗 | 徐行・注意喚起 | 主に車両 |
緑旗 | 通行の合図 | 主に車両や歩行者 |
基本は赤旗による停止の指示ですが、状況によっては黄色や緑の旗を使い分けて、円滑な誘導を行います。
基本的な旗の振り方
停止の合図(赤旗)
旗を肩の高さにまっすぐ持ち、横に大きく広げて静止することで、明確に「止まってください」と伝えます。旗は体の前で真横に構えると見えやすく、運転手に対して強い印象を与えます。
通行の合図(緑旗)
旗を進行方向に向けて、ゆっくりと大きく円を描くように振ります。急ぎすぎず、動きにリズムを持たせることで、ドライバーも判断しやすくなります。
徐行の合図(黄色旗)
体の正面に旗を持ち、上下または左右に小さく振る動作を繰り返します。危険がある場所を通過する際などに「注意して進んでください」と伝える動作です。
旗の振り方で注意すべきポイント
ポイント | 解説 |
---|---|
動きはゆっくり・はっきりと | 素早すぎる動作は伝わりにくく、逆に危険を招く可能性がある |
体の向きと旗の向きを一致させる | 誘導方向と体の向きがズレると誤解を招く |
常に目を離さない | 車両や歩行者の動きを注視しながら、瞬時に対応できるようにする |
両手を使って明確に伝える | 旗と併せて手や体の動きも使うことで、意図をより伝えやすくする |
誘導動作は「誰に」「どこへ」「どうしてほしいのか」を正しく伝えるためのコミュニケーションです。
まとめ
交通誘導における旗の振り方は、安全を守るための重要な技術です。色の使い分けや動作の正確さ、そして現場での状況判断が求められます。基本動作をしっかり習得し、落ち着いて実践することで、信頼される誘導員を目指しましょう。