警備員の目標って?ポイントも解説

警備員
監修者
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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警備員の仕事は「安全を守る」ことに尽きますが、その目標は単なる防犯だけにとどまりません。質の高いサービスや信頼の構築、組織の一員としての成長など、求められる目標は多岐にわたります。本記事では、警備員が意識すべき目標と、その達成に向けたポイントについてわかりやすく解説します。

警備員の仕事における「目標」とは?

目標設定の意味

警備員の目標とは、業務に対して主体的かつ継続的に取り組むための指針です。業務内容に合わせた現実的な目標を持つことで、日々の仕事の質やモチベーション向上につながります。

目標が重要な理由

・緊張感の維持
・質の高いサービス提供
・現場の信頼構築
・キャリアアップへのステップ

意義内容
業務の明確化自分の行動が何を目的としているかがはっきりする
意識の向上一つひとつの行動に責任感が生まれ、緊張感を保てる
評価と成長の指標自分の成果を数値や行動で確認し、次に活かせる

警備員が設定すべき代表的な目標の種類

1. 安全確保に関する目標

もっとも基本となる目標です。無事故・無違反を維持することや、不審者・異常発見時の迅速な対応が含まれます。

例:
・1か月間、重大なトラブルをゼロにする
・巡回中に異常を即時報告する体制を維持

2. 接遇スキル向上の目標

警備員は施設の「顔」となることも多く、礼儀や言葉遣いなどの接遇マナーも重要です。

例:
・来訪者への第一声を丁寧に行うことを徹底
・クレーム対応のマニュアルを定期的に読み返す

3. 業務効率・スキル習得の目標

同じ現場であっても、効率よく作業を進める工夫は常に求められます。また、応急処置や防災訓練の知識向上も含まれます。

例:
・月1回の応急救護訓練に参加
・勤務中の報告書作成時間を10分以内に短縮

目標カテゴリ具体例
安全確保無事故・トラブルゼロの維持、巡回強化
接遇力の向上丁寧な対応、挨拶の徹底、来訪者の案内改善
スキル・効率報告・連絡・相談(ホウレンソウ)の徹底、資格取得など

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目標設定のポイント

1. 明確で測定可能な目標にする

「しっかりする」「頑張る」といった抽象的な表現ではなく、「◯件報告」「◯分以内」など数値で評価できる目標が望ましいです。

2. 現実的で達成可能なレベルにする

高すぎる目標は挫折につながりやすいため、現場状況や経験年数に合わせた設定を意識しましょう。

3. 定期的に見直すこと

業務内容や環境の変化に応じて、目標の内容も柔軟に見直すことが重要です。月次ミーティングなどで振り返りの機会を持つと効果的です。

設定ポイント内容
具体性と数値の明確化目標達成の基準をはっきりさせる
現場に合わせた調整無理のない範囲で段階的な目標を設ける
定期的な見直し継続的な成長と柔軟な対応を促す

モチベーション維持と評価の工夫

小さな達成でもフィードバックする

日々の業務の中で、小さな成功を上司がしっかりと評価することで、警備員の士気は大きく変わります。

自己評価シートの活用

自分で目標の達成度を振り返ることで、主体的な行動が促されます。簡単なチェックリスト形式のシートでも効果的です。

チームでの共有

目標を個人だけでなくチームで共有し、達成状況を話し合うことで一体感が生まれ、現場全体の質が向上します。


まとめ

警備員の目標は、安全の維持だけでなく、接遇や業務の質、個人の成長にも直結する重要な要素です。自ら目標を持ち、日々の業務を「こなす」から「向上させる」姿勢へと変えていくことで、より信頼される警備員になることができます。まずは自分の業務を見直し、実行可能な目標から始めてみましょう。