雨の時の警備員の仕事はどうなる?

警備員
監修者
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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警備員の仕事は天候に左右されることなく続けられる業務ですが、雨の日には特有のリスクと注意点が伴います。業務の変更があるのか、どのような装備が必要になるのか、雨天時の業務内容や安全対策について詳しく解説します。

雨天でも警備業務は基本的に実施される

天候は業務の中止要因にはならない

警備業務は多くの場合、施設の安全維持や交通誘導など「止められない」仕事です。そのため、雨の日であっても基本的に業務は通常通りに実施されます。

天候警備業務への影響
小雨通常通り業務実施、装備の工夫で対応可能
強雨合羽や防水ブーツなどの対応で業務続行可能
台風・暴風雨危険が予想される場合は一部業務の中断や時間調整あり

天候が悪化しても、安全確保が第一の任務である以上、業務の遂行が求められるのが実情です。


雨の日の警備業務での主なリスクとは

視界不良や足元の滑りに要注意

雨天時の警備業務では、以下のようなリスクが高まります。これらを理解して対策することが重要です。

リスク内容詳細説明
転倒の危険路面が滑りやすくなり、特に交通誘導中の歩行が不安定になる
視界の悪化雨や風によって信号や車両の確認がしにくくなり、交通誘導ミスに繋がる可能性がある
体温の低下濡れることで体が冷え、長時間の勤務では健康を損ねる恐れがある
雨音による指示の不明瞭化大雨の音が影響し、笛や声での合図が届きにくくなる場面がある

これらの危険は、適切な装備や事前準備によって軽減できます。


警備バナー

雨天時に必要な警備装備と対策

万全な装備で安全・快適な勤務を目指す

雨の日には、専用の装備で身体を守りつつ、業務の効率を保つことが求められます。以下のような装備を用意することで、雨天でも業務に集中できます。

装備品解説
レインコート・レインスーツ上下セットの防水着が理想。通気性や動きやすさにも配慮したモデルが人気
防水ブーツ足元の滑り止め付きで、長時間の着用でも疲れにくい設計が望ましい
防水グローブ手先の冷えと滑りを防止。合図を行いやすい素材のものを選定
防滴タイプの誘導灯電子誘導灯を使用する場合、雨水に強い仕様が必要
防寒インナー冷えを予防するため、吸湿速乾性のある素材が快適

また、雨天時は身体の疲労度が上がりやすいため、交代勤務の調整や休憩の確保も大切です。


雨の日に変わる警備業務の内容

一部業務には変化がある場合も

すべての警備業務が一律に継続されるわけではありません。現場や依頼内容によって、変更や調整が入ることもあります。

業務内容雨天時の対応例
駐車場誘導業務誘導スペースの変更や傘の貸し出し対応が必要となる
建設現場警備工事中断に伴い、待機時間が発生する可能性あり。配置場所の調整も行われる
屋外イベント警備イベント自体が中止・延期されるケースもあり、別業務へ配置換えされることがある
商業施設警備通常業務の継続が基本。ただし、傘の管理や床滑り防止マットの設置など付随業務が増えることもある

警備会社側と現場側での連携が重要となり、柔軟な対応が求められます。


雨天時の安全確保のための工夫とポイント

危険を未然に防ぐためにできること

雨天時は環境が大きく変化するため、警備員自身が意識すべきポイントがいくつかあります。

工夫・対策項目実施内容
出勤前の天気確認天候の変化に対応できる装備と心構えを準備
足元の確認と定期点検滑りやすい場所や水たまりなどを確認し、事前に対応策を講じる
コミュニケーションの工夫雨音の影響を考慮し、ジェスチャーやライトなど視覚的サインも併用する
こまめな体調管理濡れや冷えによる不調を感じたら早めに報告し、交代や休憩を申請する

これらの対策を日常的に意識することで、雨の日でも高い警備品質を維持することが可能になります。


まとめ

雨の日でも、警備員の仕事は多くの場合継続されます。危険や不快感が増える中で、安全靴やレインスーツなどの装備がその負担を軽減します。安全を守る立場であるからこそ、自身の安全も確保することが求められます。事前の準備と意識が、雨の日の警備業務の質と安全性を大きく左右します。