過酷なイメージのある警備員の正社員 実際の仕事内容とは?

警備員
監修者
竹村 直浩

<経営管理のプロ・数多の組織経営>
会計事務所経験からキャリアをスタート。
約30年間にわたりデータベースマーケティング、起業のみらずBPO業務および新規事業の立案に従事。
現在は、自らが代表を務める会社の経営の傍ら、経営管理および新規事業立案等の業務委託を請け負う

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「警備員=立ちっぱなしで大変そう」「夏も冬も外で過酷」といったイメージを持っている人は少なくありません。特に正社員となると、長時間労働や厳しい勤務環境を連想しがちです。しかし、実際の警備業務にはさまざまな種類があり、働き方や負担も大きく異なります。この記事では、警備員の正社員としての仕事内容や勤務スタイル、実際の職場環境について解説します。

警備員の仕事内容はどんなもの?

警備員の仕事は大きく分けて「施設警備」「交通誘導警備」「イベント警備」「機械警備」「輸送警備」などがあり、それぞれで業務内容や勤務スタイルが異なります。以下に代表的な業務を紹介します。

警備種別主な仕事内容
施設警備商業施設やビルの巡回、防犯監視、受付対応など
交通誘導警備工事現場や駐車場で車両と歩行者の安全を確保
イベント警備コンサートやスポーツ会場での雑踏整理や入場管理
機械警備警備システムを遠隔で監視し、異常時に現場対応
輸送警備現金や貴重品を専用車で安全に運搬する業務

正社員の警備員の勤務スタイル

正社員として警備業務に従事する場合、アルバイトや契約社員とは異なる勤務体制が取られることが多く、以下のような特徴があります。

項目内容
勤務時間日勤・夜勤・24時間勤務など、現場によって異なる
休日週休2日制やシフト制での交代勤務が一般的
雇用安定性社会保険完備・賞与・退職金制度がある企業も多い
キャリアパス隊長・管理職・教育担当などへの昇進の道がある
研修制度法定研修に加え、社内研修やOJTが用意されている

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警備員の仕事が「過酷」と言われる理由

確かに、警備の現場には体力面や精神面での負担が伴うこともあります。ただし、それが「すべての警備業務に当てはまる」わけではありません。

理由解説
屋外勤務が多い交通誘導などは天候に左右されやすく、夏や冬は体力的に厳しいこともある
長時間の立哨業務施設警備などでの立ち仕事が続くことがある
夜勤業務の負担体内リズムが崩れやすく、睡眠の調整が必要になる
危険を伴う場面もあるクレーム対応や緊急対応など、緊張感を伴う場面がある

ただし、こうした業務にはそれぞれ対策が取られており、無理のない配置やシフト管理、研修による危機回避能力の向上が図られています。


実際の働きやすさはどうか?

正社員として警備員になると、以下のようなメリットもあります。

項目内容
雇用の安定長期的に働ける環境が整っている企業が増えている
福利厚生の充実社会保険や有給休暇、資格手当などの制度がある
研修と教育体制未経験でも一から学べるサポート体制が整っている
配属先の多様性年齢や体力に応じて適した現場を選びやすい
中高年やシニアも活躍50代・60代の正社員として活躍している例も多い

まとめ

警備員の正社員は、「過酷」というイメージだけでは語れない多様な働き方があります。たしかに体力や注意力を要する場面はありますが、勤務先や配属業務によっては安定して働きやすい環境も整っています。長く続けたい人にとって、警備業は年齢を問わずチャレンジしやすい職種です。現場の実情を理解したうえで、自分に合った働き方を選べば、安心して正社員としてのキャリアを築くことができるでしょう。